先日、ソニーの方から面白い話を聞きました。
「EマウントのEってどういう意味か知ってますか?」
「???」
「カメラのフランジバックが18mm(Eighteen)だからですよ」
「!!!」
びっくりしました。今までなんの疑問も持たずにEマウントって言ってましたが、そんな意味のEだったのですね!!
目次
レンズマウントとは

一眼レフやミラーレスでカメラとレンズを接続するための機構のことをいいます。
各メーカーごとにレンズマウントにはそれぞれの規格があり名称が付いてます。
カメラとレンズのマウントが同一のものでないと互換性はなく、当然接続させることも不可能です。
同じメーカーであってもマウントが違うと互換性はありません。
例えば ソニーα6400(Eマウント)にソニー28-75mm F2.8 SAM(Aマウント)のレンズは装着できません。各メーカーのホームページでカメラとレンズの互換情報を調べることができますので参考にしてみてください。
フランジバッグとは
冒頭のEマウントの話で出てきた ”フランジバック” というあまり聞きなれないワードについても補足しておきます。レンズマウント面からセンサー面までの距離のことをフランジバックと言います。

- キヤノンRFは20mm
- ニコンZは16mm
- フジフイルムXは17.7mm
などメーカーや機種によって違いがあります。
このフランジバックの距離が短いと、カメラのボディを小さくできるというメリットがあります。一眼レフはボディ内にミラーが入っているのでミラーレスよりもフランジバックの距離は長くなります。
各カメラメーカーのマウント名
Eマウントの意味がわかったところで各メーカーのマウント名も気になってきたので、名前の由来を調べてみました。
メーカー | マウント | 機種 | 名前の由来 |
キヤノン | EFマウント | EOS 5D Mark IV、EOS Kiss X10など | Electro Focus |
EF-Mマウント | EOS Kiss M、EOS M6 MarkII、EOS M200など | Electro Focus – Mobility | |
ニコン | Fマウント | D5、D7500、D3500など | ReflexのFから。もしくは初代一眼レフ機「NikonF」の「F(ファインダー)」に由来 |
Zマウント | Z7、Z6、Z50など | 究極・最高を意味し、アルファベット最後の文字として、未来への“架け橋”を想起させるための意味 | |
ソニー | Aマウント | α77II、α99IIなど | ギリシャ文字の始まりで、新たな革新的なカメラシステムに相応しいということでアルファベットのAを採用 |
Eマウント | α7III、α7R Ⅳ、α6400など | カメラのフランジバックが18mm( Eighteen)であることから | |
フジフィルム | Xマウント | X-Pro3、X-T4、X-A7など | ギリシャ文字のX(10)から「10年お供できるデザインと性能」また「未知数、定義できない」という意味もあり |
ペンタックス | Kマウント | K-1MarkII、PENTAX KPなど | カメラの王様「King」の頭文字に由来 |
Qマウント | PENTAX Q、Q-S1など | カメラの女王様「Queen」の頭文字に由来 |
今までレンズマウントの名称なんて全く気にしていなかったのですが、調べてみるとそれぞれ意味や由来があって面白いですね。
活用してみよう♪ マウントアダプター
さて、このレンズマウントですがマウントの種類が違うと互換性はなく、装着できないという話でしたが、最近ではマウントアダプターという優れものアイテムが多数登場していることから、マウント違いでもカメラに装着し使えるようになりました。
ただしオートフォーカスや手ブレ補正が効かないとか、いろんな機能の制限はあったりしますがマウント違いのレンズも楽しめるようになりました。

↑シグマ マウントコンバーターMC-11(レンズ側キヤノンEFマウント ボディ側ソニーEマウント)
私も愛用している富士フイルムのX-T2に手持ちのニコンFマウントのレンズを使ってみようと思い、ケンコーのマウントアダプターを買って使ってみました。
ケンコーは日本製ということもあり、ボディ、レンズの着脱も問題なくしっかりした作りです。ニコンレンズは広角、マクロ、望遠レンズといろいろ持っていたので、マウントアダプター使用によって撮影できる画角が増えて良かったのですが、撮影したデータを見て違和感を感じてしまうようになり、すぐに手放してしまいました。
うまく表現できないのですが。。。
富士フイルムのカメラで撮った感じがしないというか、好きな絵ではない…立体感がなくフラットな描写という印象でした。ニコンのレンズがフィルム時代のレンズだったという点もあるかもしれません。
今のデジカメ用のレンズとは光学技術もレンズコーティングの性能も違いますね。好みの問題もありますが、やはりメーカー違いの組み合わせはそれぞれの実力を発揮できないのでしょう。
画質云々のこだわりや機能の制限に不満を感じなければ、手持ちのレンズ資産を有効に使え、撮影のバリエーションも増えるというのは良いことですね。
レンズマウント マウントアダプター まとめ
マウントアダプターはいろんなメーカーから発売されていて、値段も安いものから高いものまでいろいろありますが、購入前にはネットの口コミやレビューなどを参考にして使用の際、制限される機能やを品質などを把握した上で購入してください。
極端に安いものはハズレがあります。粗悪品に当たるとガタつきがあったり、着脱がキツすぎたりします。それでマウント面を傷つけてしまってもメーカー保証が受けれないなど問題もあります。失敗しないようしっかり調べて購入してくださいね。
マウントアダブターを使用すれば、使ってみたかったオールドレンズや銘玉も手持ちのカメラで使えるという喜びもあります。
ぜひ一度、マウントアダプターでレンズの世界を広げてみてください。